我が家は移住先探しのために、鳥取県を調査してきました。千葉から鳥取まで、車で行きましたよ!!
鳥取県って正直あまり知らない県だったのですが、実はすごいポテンシャルを秘めた県なのです!今回初めて行って、美しく豊かな自然、田舎でも都市へのアクセスが良い場所がある、人々が暖かい、と魅力満載でした!今回は移住目的での鳥取県の魅力をお伝えします。
この記事は、
・都会の喧騒は嫌だがほどほど発展しているところに住みたい
・キレイな海や山があるところに住みたい
・子育てしやすいところに住みたい
という方におススメです!
移住先を検討するなら、絶対に外せない県
鳥取県に行ったことのない人、とくに私のような東北生まれや関東育ちの人の印象は「鳥取?砂丘あるよね?」くらいじゃないでしょうか?(鳥取の皆様スミマセン…)
でも!鳥取ナメないでください!めっちゃいい県です!!
ざっくりとメリットからあげていきますと、
・移住者への補助が手厚い
→中古物件の改修費200万円補助なんてのも
・物価が安い、家賃や土地もリーズナブル
→首都圏と比べたらとんでもない安さ
・海がものすごくキレイ
→日本でも有数の透明度
・山もすごくキレイ
→大山という迫力満点な山がある
・災害が日本トップクラスで少ない
→地震、津波、噴火の危険性が少ない
・義務教育が優れている
→全国学力テストでは上位常連
きりがないくらい良いメリットがあるんです。
先に、デメリットもあげておきます。
・雪が降る
→全域が豪雪地帯。30cm以上積もる
・高収入はむずかしい
→平均年収は全国的にも低い方
あれ?あくまでも私の思うデメリットですが、ほとんどありません。
雪に慣れてない人だと最初は辛いかもしれませんが、それ以外はすごく魅力的です。とくに、子育てをするならとってもいい環境です!
移住に適した地域はどのあたり?
鳥取県は地図でいうと横長〜な県です。
魅力的な田舎もあれば、割と都会な地方都市もあります。
まず、鳥取県全域のマップをご覧ください。
出典:鳥取県 旅館ホテル生活衛生同業組合 HP
ここでは簡単にオススメの地域を、東から順にご紹介します。また、子連れ移住目線でのオススメ度などを筆者の感覚で参考までに★をつけました(あくまで参考です)
※湯梨浜町は、このマップでいう「羽合」のところです。
岩美町
2016年に、住みたい田舎ランキング1位に輝いた町です。
最大の売りは、透明度が半端ない海!!日本海とは思えないエメラルドグリーンも見れます。
出典:岩美町役場公式サイト
筆者撮影 岩美の海岸
町自体は本当に田舎町という感じですが、中心部には最低限の物が揃う商業施設はあります。
車を20分ほど走らせると、県庁所在地である鳥取市まで行けるので便利。
また、アニメ「Free!」の舞台となった地としても有名。一時期は漁港にコスプレイヤーたちが大集合したとのこと。
そして、岩美町にはIターンで移住してくる人も多いです。うみねこ舎というカフェを運営している方、cafe"ALOHA"を運営している方もIターンで、移住促進の活動も行なっているようですよ!
※うみねこ舎の方に連絡したら、快く相談に乗ってくれるとのことでした!でも子どもの体調不調により断念…申し訳ありませんでした(; 😉
田舎暮らしに憧れるけど、たまに街にも出かけたいという移住者にはもってこいの場所です!
都会度: ★☆☆☆☆
利便性: ★★★☆☆
子育易さ: ★★★☆☆
移住補助: ★★★★☆
鳥取市
鳥取県の県庁所在地です。2017年に住みたい田舎ランキング1位に輝いています。
鳥取市といえば有名なのは「鳥取砂丘」。日本最大の砂丘は、まるで海外のような風景が広がっています!
中心部に行くと割と大きな街が広がっており、商業施設も豊富。買い物で困ることはありません。鳥取砂丘コナン空港(なんて素敵なネーミング!)は市街地から車で20分なので、羽田に行くのも楽々!
そう、鳥取県は名探偵コナンの作者、青山剛昌氏のふるさとなんです。めっちゃコナンを推しています(笑)
また、かつてはスタバこと「スターバックス」が最後まで出店しない県でしたが、逆手にとって「すなば珈琲」を作ってしまったユニークな街でもあります。
すなばコーヒーは個人的に酸味が少なくてとても好きな味です☆
こちらはキャラメルウインナーコーヒー!クリームたっぷり♪
すなば珈琲の公式サイトにある「おわりのご挨拶」をご紹介させていただきますが、ユーモアたっぷりで最高です。
出典:すなば珈琲 公式サイト
発展しているのに首都圏とは違うゆったりとした生活ができるのがオススメです!
都会度: ★★★☆☆
利便性: ★★★★☆
子育易さ: ★★★★☆
移住補助: ★★☆☆☆
湯梨浜町
湯梨浜町(ゆりはまちょう)は、鳥取県の真ん中あたりにある小さな町です。
以前ソフトバンクのCMでトリンドル玲奈さんが「とっとりのハワイだで♡」と言ってたのを覚えている方も多いのでは?あの「ハワイ」は羽合町(はわいちょう)のことで、現在は合併して湯梨浜町になっているのです。
さすがのハワイ、海がすっごくキレイです。透き通っていて、天気がよければエメラルドに輝きます。
筆者撮影 湯梨浜町の海岸
またハワイ温泉も有名。町の中心あたりには東郷湖(とうごうこ)があり、その周辺には温泉施設や足湯なども点在しています。
山あり、湖あり、海ありの珍しい町です。湯梨浜町自体は田舎ですが、湯梨浜町中心街からお隣の倉吉市中心街までは車で15〜20分です。利便性は悪くありません。
2019年には合併した新しい中学校も完成するそう。子ども園(幼稚園や保育園)も充実しているので、子育てにはとってもいいと感じます。
岩美町よりも便がいいけど、自然も遜色ないくらい美しい、というのが私の湯梨浜町のイメージです!
湯梨浜町役場のサイトに、移住定住ガイドブックがありとてもわかりやすいです。ぜひご覧ください。
都会度: ★★☆☆☆
利便性: ★★★☆☆
子育易さ: ★★★★★
移住補助: ★★★☆☆
倉吉市
倉吉市(くらよしし)は湯梨浜町のお隣で、鳥取県の真ん中あたり。
県第3の都市で、20世紀梨や牛骨ラーメン、白壁の古い街並みも残る面白い町です。
倉吉市自体は海に面しておらず、山に囲まれた地域。街並みはそれなりに発展しており、買い物で困ることはありません。
すごく個人的ですが、二十世紀梨記念館 なしっこ館という施設が大好きです(笑)
梨の説明、試食、レストラン、子どもの遊びスペースが豊富で、梨好きにはたまらないです。
出典:二十世紀梨記念館 なしっこ館 公式サイト
梨ソフトも美味しい♪
これも個人的な印象ですが、ラーメン激戦区です。牛骨ラーメンが有名で、こってりしすぎずでもしっかりとしたダシのスープがたまらなく美味しいです♪
こちらは「ラーメン いのよし」さんの牛骨ラーメン。味も接客も最高でした♪
湯梨浜町とは逆で、中心街から車で20分ほど走ればキレイな海に行けます。
普段は便利に、でもちょっと足を伸ばせば美しい景色にありつける素敵な場所です。
都会度: ★★★☆☆
利便性: ★★★☆☆
子育易さ: ★★★★☆
移住補助: ★★☆☆☆
米子市
最後は米子市(よなごし)。鳥取県西部に位置する、県で2番目に大きな都市です。
鳥取市よりも市街地は新しい印象で、お買い物も便利。
出典:米子市公式HP
弓ヶ浜からは長くキレイなビーチが望めます。
もっと綺麗に撮影できる場所があるはずが…筆者時間の都合でとりあえずこの1枚。
移住者目線では、ちょうどいい賃貸物件が鳥取県内で1番多いのがメリット。
2LDKや3LDKのキレイな物件に、リーズナブルな価格で住むことができます。2LDKの新築で家賃6万円代もあり、首都圏からしたら信じられない!
また米子空港も近いので、羽田に行くには便利です。
結構発展している都市なのに、人々は温かくゆったりした空気が流れています。都会から移住する人には、まずオススメできる場所なのではないでしょうか。
都会度: ★★★☆☆
利便性: ★★★★☆
子育易さ: ★★★☆☆
移住補助: ★★☆☆☆
子育ての支援はどう?
鳥取県での子育て支援はどうでしょうか?
気になる医療費助成は県全体で同じようで、子どもを病院で診てもらったときの負担額は1回530円(受給券、保険証を提示した場合)。
出典:鳥取県公式サイト
とくに手厚いな〜と思った湯梨浜町では、条件付きですが子どもが1歳6ヶ月になるまで月30,000円の補助が出ます。おむつ代の補助金などもあり、とても補助が手厚いです。
反面、湯梨浜町の子ども園には通園バスがないそうですが。
岩美町では、通学の補助金がでたり、自転車ヘルメットの補助があったりします。
傾向としてはやはり田舎ほど補助が手厚いです。
そして驚くことに、キッズエアサポート支援という飛行機代助成の制度が!どうやら子連れの飛行機搭乗を補助してくれる制度のようです。
条件付きですが、運賃を半額〜全額助成してくれるということで、太っ腹ですよね!
その他詳しい情報は、各地域の記事で紹介していきたいと思います。
子育てに関する詳しい情報はこちら↓
鳥取県 とっとり子育て応援ハンドブック
食に関してはどうか?
鳥取県は、食に関してはとても豊富。海あり、山ありで、新鮮な魚介類、畜産物が豊富にあります。
境港市「お食事処峰」さんの海鮮丼。とても新鮮で豊富な海の幸。激ウマ!
個人的に感動したのは、各地で食べたラーメンのスープ。素材が良いからか、スープがとんでもなく美味い!
道の駅 大山恵の里の「大山どまん中ラーメン」。素材が全て最高にうまい!
とっとりバーガーということで地域ごとにバーガーも売り出しています。食べたかったバーガーが終了していて、残念な思いもしました…w
物価も安い地域なので、食に困ることはありませんね!
松葉ガニ、二十世紀梨、スイカ、鳥取和牛、とうふちくわ、砂丘らっきょう、など
気候は豪雪地帯の割に過ごしやすく、災害が少ない地域
鳥取県は全域が日本海側気候で、雪が30cm前後積もります。しかし冬の平均気温は4℃程度と極寒ではなく、夏も酷暑ではないようです。
日照時間は短いのですが、春や秋は晴天が多く過ごしやすい。雪国にしてはとても過ごしやすい気候と言えます。
ただ鳥取に住んでた友達に話を聞くと「鳥取の雪はべちゃべちゃだからそこは微妙だよ」とのこと…
平野部であまり良い雪質は期待できないようです。
そしてとくに子連れの移住で気になるのは、災害ではないでしょうか?
鳥取県は、日本の中でも災害が非常に少ない地域なのです。
地震のリスク
地震は日本全国で避けられない災害ですよね。
しかし、30年以内に震度6弱以上に見舞われる可能性が比較的低いそうです。
出典:J-SHIS 地震ハザードステーション 今後30年間に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率
実は直近では2000年に鳥取県西部地震が発生し、最大震度6強を観測しています。
それでも幸運なことに、死者は0名。災害に強い地域といえるようです。
津波のリスク
鳥取県は海に面しているため、津波も気になるところ。
しかしハザードマップを見る限り、そんなに危険なところはないようです。
津波のハザードは市町村ごとに公開されているので、危機管理ポータルサイト 鳥取県の危機管理をご覧ください。
各役所の方にも話しを伺いましたが、津波で被害をうけたという話は過去にもないそう。
災害はいつどこでやってくるかわかりませんが、統計的にはリスクが低いと言えますね!
その他の災害
前出しましたが鳥取県は豪雪地帯です。とはいえ、北国とは違いべらぼうに雪が降るわけではないようです。
記録的な積雪でも80cmくらいとのことで(豪雪地出身の私からすると軽い方)、家が倒壊するとかはそうそう無さそう。
地域差はありますが、おおむね30cm前後の積雪がある感じです。
あとは洪水ハザード。こちらは地区ごとにハザードマップが出ていますが、過去に大災害があったという情報はありません。
住居を決める際にはハザードマップを確認しながら選べば、比較的災害リスクは少なくできる地域だと思います。
(洪水に関しても、津波同様危機管理ポータルサイト 鳥取県の危機管理に公開されています)
他県から来て驚いたところも!
鳥取県全域で言えるのですが、個人的に感動したのは「渋滞が少ない」こと。
都市中心部では少し渋滞はあるものの、関東の地方都市と比べても圧倒的に渋滞がない印象です。
おそらくですが、黄色点滅信号が多いからかな?と思います。
これも驚いたのですが、鳥取県は黄色点滅の信号がすごく多く、無駄に停止することが少ないイメージ。
県内の都市間を移動するときは車でしたが、海沿いを走る国道9号や高速道の無料区間もあり(いずれ有料になるのかも)すごく走りやすいです。
私が住む千葉は渋滞が多くて…鳥取はストレスフリーでドライブできました!
また、人々の温かさに感激しました。
子連れでスーパーで買い物していたとき、年配の方が「ニコっ」としてくれる率が高かったのです。
各役所の方に移住相談をしたのですが、忙しい中とても親身に相談に乗ってくださいました(米子市は選挙中なのにスミマセンでした)。
ラーメン屋さんでは、子どもをあやしてくれたり。
全体的に、おっとりとして心の豊かな方が多いな、という印象を抱きました。
東の人間からすると、関西弁はちょっと怖い感じがあります(あくまで勝手なイメージです!)…でも鳥取の方はマイルドな関西弁という感じ。怖い印象はありませんでした。
大阪方面から移住する方も多いようなので、鳥取ネイティブだけではないと思いますが。
しかし我が家は雪を理由に移住断念…
鳥取県、すごく魅力的です!ただ、意外に雪が積もるということで、我が家は移住を断念…
私は雪国育ちなんで慣れっこですが、妻が全く雪慣れしておらず「雪は無いにこしたことはない」というタイプなので。
我が家っていわゆる「移住」には向いてないのかもしれません…
ただ、雪を除けば鳥取県は本当に住みやすい場所だと思うんですよね。
自然は綺麗で海も山もある。食も美味しいし、人が暖かい!あ〜…ラーメンと海鮮が美味いのはデカイ…
子連れ移住にも、単身者にもオススメだで!!
鳥取県は、とてもバランスの取れた県です!変にとがった部分もなく、田舎と都会のいいとこ取りという印象。
鳥取県は、私の中では移住したい県トップ3くらいに入ります!
いきなり田舎暮らしをすると大変ですが、鳥取県ならいい感じに移住ができること間違いなし!