雨の週末、松本市民が集まる場所といえば、松本イオンモール…いや、日本各地の人がイオンに集まると言っても過言ではないだろう。雨じゃなくても、大体混んでる。
松本イオンモールは我が家もよく行くので薄々気づいてはいたのだが、実はイオンモールに大変なことが起きている。
誰かに言いたい…きっと大抵の人は知らない。ファッション通か投資好きな人なら常識かもしれない…そんなイオンと、とある企業の秘密を暴露したいと思う。
リーズナブルでおしゃれなショップたち
10年以上前、私が20代の頃は、イオンで服を買うということはあまりなかった。そもそも20代の頃住んでいた栃木県にはイオンがあまりなかった(福田屋という地域の百貨店が幅を利かせていた)。
ところがここ5年くらいの自分を振り返って見ると、服は大体イオンモールかユニクロで買っている。
GLOBAL WORK、niko and…、BAYFLOW(これは甲府のイオンにある)
などで買うことが多い。
なぜそこで買うのか考えてみると、トレンドは取り入れつつ、シンプル目で(物による)、それでいて洗っても痛みにくい服が多くて、結構好きになった感じ。
ユニクロを否定するわけじゃないんだけど、ユニクロの物より長持ちすることが多い気がする。
niko and…なんかはお店もオシャレ。都市部の旗艦店ならどこでもオシャレだろうけど、niko and…は独特なオシャレ感。
そんな感じで、私も妻も、よくこの辺りのお店を利用することが多くなった
アダストリア…アダストリア?アダストリア!!
ところで私は、投資が好きだ。特に株式投資。ファッション業界はあまりチェックしていなかったけど、ある時株情報を調べていたらとある企業のことを知った。
「アダストリア」
SBI証券の説明には、こう書いてある。
「SC軸に「グローバルワーク」等カジュアル衣料展開。フォーエバー21も。傘下に外食ゼットン」
おお、GLOBAL WORKの会社か。フォーエバー21も。他には何があるかな?
調べてみた。
studioCLIP
GLOBAL WORK
niko and…
LOWRYS FARM
JEANASiS
BAYFLOW などなど
え、待って。これって…
ほとんどイオンモールじゃん!!
もちろん他にもイオンモールに衣料店はあるが、1つの企業が1つのイオンに対してここまでのブランドを出しているのは、少なくとも松本イオンモールにはなさそうだ。
やばくない?…私の服、ほとんどアダストリア(やばくはない)
もう、松本イオンモールというか、松本アダストリアかもしれない…
アダストリアって、なんか名前かっこよくない?ファイナルファンタジーの街にありそう…
知れば知るほど、アダストリアのことが気になる。2022年の冬のことだった。
イオンもアダストリアもアパレルだけじゃない多角化ビジネス
イオンは皆さんご存知の通り、ショッピングモールだけでなく、銀行、飲食などなど色々手がけている。
イオンモールは「タヌキが出るところに店を出せ」という戦略もあるとかで、何にもない田舎にも出店する(その田舎からイオンが撤退する”イオンショック”まで起きるくらい)
商圏は20kmとも言われ、20km離れていてもお客さんが来る。我が家は特殊かもしれないが、松本市からお隣山梨県は甲府市まで、わざわざイオンモールに出かけたりする(甲府昭和イオンモールには、松本イオンモールには入っていないお店がある。特にBAYFLOWとか、サンマルクカフェとか)
アダストリアも、服だけじゃない。
飲食店や、バーベキュー場も運営している。
最近は「niko and…EDIT HOUSE」という、niko and…プロデュースの新築戸建て商品も打ち出した。
このままいくと「松本アダストリア」も本当にあるかもしれない…
メタバース上でも買える服を出したりとか。色々やってる。
しかしネットが普及した世の中で、リアル店舗をこんなに出して大丈夫なんだろうか?
そんな心配をする(私のような)人もいるかもしれない。
それは実際にお店に通っているうちに「ああ、なるほどこういうことか」と腑に落ちた。
基本的に服の質がいいのは前提だが、アダストリア系の店舗はどこに行っても店員さんの感じがいい。少なくとも、松本、甲府昭和のイオンモールは。
最近「生気がない」店員さんが世の中に溢れている気がするが、アダストリアに関してはみんな「洋服大好き、みんなにいい服着て欲しい!」という感じの店員さんが多い(偏見かもしれない)
会社としてそういう指導をしているのだろうか。
それだけではない。
アダストリアのとあるお店で服を買おうとしたときのこと。
笑顔の素敵な店員さんが、
「あ、.ST (ドットエスティー)のアプリお持ちですか?ネットでよければ、クーポンで安く買えるかも」
と言うのだ。
「え?でも、いいんですか?店舗の売り上げにならないんじゃ…」
咄嗟に私はこう口走ったのだが、店員さんは笑顔で
「全く問題ないです!」
あくまで客のことを考えてくれる…なんて素敵な笑顔だ。
それでいて、この「.ST」アプリが結構にくい。
他のアプリと比較したわけじゃないので、もしかしたら普通のことかもしれないが、今まで自分が買った服とサイズ記録なんかが細かく残っているので、例えばネットで新しい服を買いたい時に、過去に買った服と比較が簡単にできる。
シーズンオフ時期に入るとそこそこのお値段だった服がセールになるが、50%オフくらいの物も結構でるし、サイズ比較ができるので買いやすい。
それでいて、服は長持ちする。めっちゃいい。
更に、シワになりにくいシリーズも多い気がする↑(アイロンかけてない写真) 面倒くさがりな私にはぴったりだ。
つまり、抜群の集客力のイオン×アダストリアのリアル店舗でファンを増やしてネットでも買ってもらう。アプリも使いやすくてポイントもそこそこ貯まるので、リピーターになる。
こういうことでしょうか。
運営母体に目を向けると面白い
結局何が言いたい記事がわからなくなってきたが、松本イオンモールをはじめ、地域のイオンモールにはアダストリアがめっちゃ進出している。
アダストリアはただの服屋じゃなくて、いろんなビジネスを手がけている。
ということを知っておくだけでも、なんだか世界が広がったような気がしないだろうか(しないか)
お得情報という視点でも、投資視点でも、ファッション視点でもなんでもいいので、このアダストリアの躍進を追いかけて見ると、世の中の縮図が見えてくるかもしれない。
私としては、子どもたちにこういった視点もあるんだよ、ということを教えていきたい。
とにかく松本イオンモールの服屋は、結構アダストリアだよ、というトリビアをぜひ誰かに話してもらいたい。