
心理学で値引きとは?
私は読書が好きです。数年前に買った本ですが「人の心を操る技術(サイコロジカルアドバイザー 桜井直也 氏著)」というのを読みました(ずっと眠っていた本・・・)。 タイトルは過激ですが、この本には催眠療法士が使用している人間関係をよくする心理学が紹介されています。そして「値引き」のための心理学も載っていました。 …ほうほう。でもそんなにうまくいくもんかね? と思いながらも、ちょうど欲しい家電があったので試してみることにしました。 その本によると、値引きのポイントはこのように書かれてありました。☆値引きのポイント
1、店員さんから声をかけられるのを待つ
2、店員さんの名前を呼ぶ
3、店員さんの説明をまず一通り聞く
4、「値引きしてほしい」とははっきり言わず、競合の価格をつぶやくように伝える
5、どこまで値段を近づけられるか、という聞き方をする
という感じです。
このポイントを頭に叩き込み、実際に、電器屋さんに向かいました。
ターゲット商品を決めた
まず今回のターゲットは、食器洗い乾燥機と、電器ポット。いざ電器屋さんへ
残念ながら私の変な個人企画の餌食となってしまった電器屋さんは、私の大好きなコジマ電器さん。 コジマ・ビックカメラでなく、ちゃんと「コジマ」を掲げているほうです(どっちも好きですが)。 コジマ電器さんはなんだかんだいつも値引きを頑張ってくれるので、ひいきにしているのです。 土曜日の朝10:30頃、開店したての店内へと入館しました。 そして最初のポイント「店員さんに声をかけられるのを待つ」を実践。 …実践といっても、商品の前で妻と物欲しそうに話していただけですが。 そして… 店員さん、来ない… 残念ながらしばらくしても店員さんに声をかけられなかったため、ぶらぶらすることにしました。 そして、関係ないパソコンコーナーを見ていたそのとき! 店員さん「surfaceは、いいですよ!」 私「欲しいですねー、タッチペンの反応っていいんですか?(ちょっと違うアプローチだが・・・ここから繋げよう!)」 オバマ元大統領似の店員Aさんが声をかけてくれました。 まずはポイントである店員Aさんの名前を呼びながら、パソコントークに興味ありそうに話を続けました。 しばらくトークをしたあと、 私「実は、食洗機も欲しいんですよね〜」 Aさん「食洗機ですね、ご案内します!」 食洗機のところへと向かい、いざ、実践!実際に心理学を使ってみた
Aさん「まず置き型ですとこちらが最新機で・・・分岐水栓が必要で・・・かくかくしかじか」 私「へー、かくかくがしかじかなんですね〜」 どうやら知識はありそうな方です。一通り話を伺い、次のポイントに移ります。 私「近所の○×電器では¥64,500だったんですよね〜」 「値下げして」とは言わず、事前に仕入れた他の電器屋の最安値をつぶやく作戦。 ちなみに価格.comでは¥65,541で、近所の電器屋が奇跡的に安かったのを調査済みです。途中で担当が変わるアクシデント
しかし、 Aさん「わかりました。担当変わりますね!」 何っ!?担当が変わる?これまでのアプローチの意味が!! …気を取り直して担当者を待ちました。 数分後。 店員Bさん「お待たせしてすみません」 店員Bさんがきました。どうやら上司か、マネージャー的な人のようです。 Bさん「先ほどの価格なんですが、保証こみですか?」 私「保証込みですよ〜」 Bさん「そうですか・・・うちはこちらの値段まで下げます」 私「!(¥63,000!すでに安いぞ!)保証込みですか?」 Bさん「はい、保証込みです」 …きっとAさんへのアプローチが効いてきたのでしょう(ポジティブ) いきなりお安い値段を提示され、頭の中に「満足」の2文字が浮かびました。 しかし今回はこれでは帰れません。 私「ありがとうございます!実は、電気ポットも欲しいんですよ」 Bさん「はい、こちらです」 私「ミルク用にしたいので、70度にできるのがいいんです」 Bさん「最近TIGERさんは70度だと上位機種が多くて・・・象印さんですね」 ターゲットの象印さんは¥14,800の値札が。 私「あーこれですね、これは○×電器では¥11,600だったんですよね〜」 Bさん「確認してきますね」 数分後。 Bさん「お待たせしました。では、¥10,000ちょうどでいかがでしょう」 私「ありがとうございます。お願いします」 すでにだいぶ安く満足してしまった私は、この値段で購入しました。 ・・・心理学は?きっと、効果あったんでしょう!! いずれにしても、他店よりも、価格.comよりもお安く、しかも保証付きで購入することができたのです。