我が家は2018年末に長野県松本市に移住して、あっという間に2年が経過。
半分勢いでの移住、生活はガラッと変わりました。とくに、子育て家庭ならではの変化も多いと感じます。
そんな移住後の変化を、振り返ってまとめてみました。
親も子も公園に行く楽しみが増えた
松本市周辺は、とても自然が豊か。
でも、自然が豊か=子どもが遊べる場所が多い、というのは少し違います。
実際に私が育った秋田県や、移住前に住んでいた千葉県も、自然はたくさんありました。
でも、思いっきり遊べる場所はそんなに多くなかった印象。
それは、昔と違ってその辺の空き地や田んぼ、川で遊ぶ機会が減ったり、禁止事項が増えたというのが要因の1つだと思います。
自然豊かな田舎だから公園や遊び場がたくさんあるとは限りません。
松本市に来て驚いたのは、綺麗に整備された大きな公園がたくさん!
都市部でも整備された広い公園はあるけれど、松本市はそれに加えて雄大なアルプスを望めたり、澄んだ川があったり。
松本アルプス公園から眺める北アルプス。
我が家がお気に入りの松本市アルプス公園は、地形を利用したたくさんの遊具があるし、動物もいるし、コースターもある。
それでいて公園なので、無料で遊べる!このクオリティで無料でいいの?と思ってしまいます。
(アルプスコースターは有料)
松本市アルプス公園でひときわ目立つ遊具。息子命名「そり立つ壁」
週末になるとたくさんの子連れで溢れる人気っぷり
広い芝生もあり、小さな子どもにとってはパラダイス!
移住前は子どもを連れてどこに行こうか…とよく迷っていました(千葉は千葉で楽しいところ色々あるけどね!)
でも松本市に来てからは「次はどこの公園に行く?」って感じでワクワクしてます。
美しく壮大な自然を眺められるので、大人でも満足できるんです。毎回観光気分!
自然を散策したりトレッキングにもGO!
松本市は雄大なアルプスに囲まれており、名山がたくさん。
子どもを連れていけないような険しい山もありますが、車で高いところまで行ける山、緩やかなトレッキングコースなども豊富にあります。
我が妻は「登山なんてしたことない」というタイプでしたが、松本に来てから
「一生分山に登った」
というくらい山に行っています 笑
そうは言っても子連れ。基本は車で山に登り、ガチな登山はしていません。
そう、車で手軽に登山気分や絶景を楽しめるのが松本市のメリットです!
松本市東方にある、絶景のドライブコースで人気のヴィーナスラインは、北側には美ヶ原高原、南側には霧ヶ峰高原など絶景スポットが多々あります。
美ヶ原高原は家族でトレッキング(散歩レベルの)しましたが、まるで海外のような開けた景色、美しい花々ですごく魅力的。
アップダウンも激しくないので、小さい子なら抱っこでも登れます(疲れますが)
美ヶ原高原のシンボル?的な「美しの塔」
道が整備されているところも多く、歩きやすい
こちらはお隣の塩尻市になるのですが、松本市内から車で30~40分で登れる高ボッチ山もお気に入り。
高ボッチ山は、晴れた日には諏訪湖と富士山が望める絶景スポット!(写真はあいにく雲が優勢も、美しい)
反対側を見ると北アルプスも見え、絶景のオンパレードです。
2歳の息子は絶景にはそんなに興味は示さないですが、
「おとうさん、キノコ~!」
なんて道端のキノコや植物に喜んだりします。
都会に住んでいたら、こんな気軽に高い山には来れないですよね。
車で30分~1時間も走れば、様々な絶景に出会えるのが、松本市に移住してよかったなと思える瞬間の1つです。
フルーツの銘柄を選んでたくさん食べるようになった
松本市は名産品も豊富です。
「名産品なんてどこでもあるよね?」
と移住してきた当初はそこまで期待していませんでした。
ところが長野県の色々なフルーツ食べてみて驚いたのです。
フルーツが甘い!濃い!
新鮮なフルーツがたくさんありますが、名産であるりんご、ぶどうはもう絶品です。
りんごについては、今まで正直「りんごはりんご」って感じで、銘柄なんて気にしませんでした。
でも長野県にはたくさんのりんごの銘柄があり、しかも結構キャラが立っています。
歯ごたえがあり甘みと酸味のバランスが良い「秋映(あきばえ)」、強めの酸味が爽やかな「シナノゴールド」、とにかくスイートな「シナノスイート」など、長野県生まれのりんごはすごく面白い!
我が家でとくに人気のりんごは「シナノスイート」。これあったらケーキとか他のスイーツいりません。
そしてぶどうで大人気なのは「ナガノパープル」。
とっても甘い!!ナガノパープルを食べたらほかのぶどうはいらない!というレベルで好きです。
個人的に、ぶどうならシャインマスカットよりナガノパーブルのほうがより好き。
濃厚で、甘くて、ぶどうの味がしっかりと溢れてきます。
お値段はお高いのですが…カフェで1,000円出してケーキとコーヒー飲むなら、
スーパーに売ってる1,000円で10粒くらいのナガノパーブルを食べたい!!
(ケーキとコーヒーも好きだけど)
フルーツは糖分も多いけど食物繊維が豊富なので、お菓子なんかよりとても健康にいいそうですね。
ご長寿長野県の秘密は美味しいフルーツにあるのかもしれません。
長くなるので割愛しますが、フルーツのほかにも蕎麦、パン、山賊焼、野菜、たくさんの魅力的な食べ物がある松本市。グルメでも飽きません。
空や遠くを見るようになった
2020年現在住んでいるアパートからの夕焼け
松本市に来てから、空を見上げたり、遠く山々を見ることが本当に増えました。
それはシンプルに、松本市周辺の空や山々が美しいからです。
以前住んでいた千葉県内陸部は、田舎でしたがどこか閉塞感がありました。
地形や建物のせいか、遠くが見えない。高い山も見えないからだと思います。
松本市から見える空は高く、山も壮大!快晴の日にアルプスを眺めると、心がスッキリします。
こちら安曇野市ですが、松本市内から車で10分も走ればこんな美しい景色も見れます
星も綺麗です。松本市内は明るいのでそんなに星が見えませんが、少し郊外に出るだけで都会では見えない星が見えるんです。
車で山に登れば、それはもう美しい星空が鑑賞できます。こんな星空を見て育ったら、子どもの心も澄むような気がします。
雨の日は余計億劫になった
少しデメリットというか、松本市に来てから雨が本当に嫌になりました。
まず屋内施設が少ない。屋内施設でパッと思い浮かぶ松本市のイオンモールは結構大きいのですが、雨の日には人が集中します。
それでいて、おおきなデパートやモールはイオン、ヨーカドーくらい?
これは関東経験者から見た贅沢ですが、IKEA、COSTCO、大きな家電量販店、気軽に入れるスポーツ娯楽施設は関東圏より少ないです。
市内は結構発展してるんだけどね
ただし!これは子育て家庭というか、我が家特有かもしれません。
松本市周辺には、美術館や博物館はたくさんあるからです。1人もしくは夫婦2人だったら、雨の日は美術館や博物館巡りをしてみたいです。
子連れで行きやすい美術館ってなかなかないですよね^^;
だから、今のところ雨の日は行きたいとこが急に減ります(1人なら図書館とか行くけど)
逆に言うと、それだけ自然が豊かということでもありますね。
それから快晴率が高い長野県、晴れが好きな私にとっては雨の日は特に億劫。
これはかなり個人的な意見かもしれませんね…
晴れた松本市が好きです(農家の方すみません、恵の雨も大事です)
車移動がメインになった
これは田舎暮らしの宿命かもしれませんね。
千葉に居たときは車を1台しか持っていませんでしたが、松本に来てから車を2台にしました。
公共交通機関の便が悪い、本数が少ないこと、松本市内を除いてお店が少ないことから、車の需要は非常に高くなります。
あくまで首都圏と比べての話です。電車は通ってますし、とくに市内は結構バスもあります。
市内を走る「タウンスニーカー」、松本市出身の草間彌生カラーのバスもあっておしゃれ
松本市内、駅の近くに住んでいる知人のご家族(子連れ)は車を持っていません。
市内はバスのルートも豊富ですし、シェアサイクルもあります。
子どもがいないご家庭なら、車無し生活もそれなりに楽しめるのではないかな、と思います。
とくに2020年はコロナ渦のため、子連れで公共交通機関も乗りづらくなっていますよね。
買い物に出るにも、公園に行くにも車が便利です。
田舎暮らしはお金がかからない、と思っている方もいると聞きます。が、このように車だけでも田舎ならではの出費があります!
不便さはあるけれど自然で暮らす良さを堪能するようになった!
弘法山の桜とアルプス
振り返ってみると、自然と共に、より自然に近い暮らし方に変わったな、と思います。
松本市は割と大きな地方都市ですが、首都圏と比べると利便性は劣ります。
大型店舗も少ないし、有名なお店の進出も早くない。
それでもやっぱり、自然の恩恵を受けつつ、買い物も不便じゃない、晴天率が高いという松本市は暮らしやすいです!
都会では味わいにくい、自然の美しさ、美味しさ、ありがたさを学びながら、親も子も成長できる。
あなたが子連れ移住を考えているなら、松本市で「バランスの良い田舎移住」を考えてみてはいかがでしょうか?
もっと子育てにフォーカスして松本市を語った記事もあります。よろしければこちらもどうぞ。