私は美術館が好きで、旅先でもよく立ち寄ります。小豆島を旅していたときに島の人に話を聞き、ぷらっと立ち寄ったのが「豊島美術館」。ここは私が今まで訪れた美術館で、最も心を打たれた場所でした。人生で絶対に行くべきオススメの場所なので、ご紹介します。
豊島美術館について
「豊島美術館(てしまびじゅつかん)」は、瀬戸内海に浮かぶ豊島(てしま)という島にあります。
芸術家の内藤礼さんと建築家の西沢立衛さんにより建築された美術館です。
一言で言うと「存在そのものが作品」
豊島美術館は建物そのものが作品です。そして、豊島全体が「美術館」。
豊島は「アートの島」とも呼ばれ、いたるところにアートがあります。豊島美術館はその中の1つ。
こちらが豊島美術館メインの建物である「母型」。豊島の山の中腹にひっそりとあります。
こちらが母型の内部写真。内部の写真撮影は禁止なので、ART SETOUCHIのサイトから引用させていただきました。
豊島美術館の魅力は言葉では伝えきれない
豊島美術館では建物の内部に入り、無限に移り変わる「水・風・光・音」を体全体で感じることができます。
ちょっと、伝わりにくいですよね?普通の美術館と違い、簡単に説明できるものではないのですが…できる限り具体的に説明します。
メインの建物である「母型」には、靴を脱いで入室します。
内部は広いドーム型で、全体が真っ白なコンクリート。天井には丸い穴が空いていて、空や木々が見えます。
そして地面の所々から水が溢れだしてくるのです。その水が生き物のように、合体したり、離れたり、線になったり。
出典:「「気韻生動」を体感しに豊島美術館に行く」TECH 日経BP
聞こえるのは風の音や鳥の鳴き声だけ。
母型の内部では、寝そべっている人、ひたすら水を眺めている人、ゆっくりと歩いている人、皆それぞれの時間の使い方をしています。
私は水をじーっと眺めていました。
するととても心が洗われ、そのときに抱えていた悩みを整理したり、自分の大切なものが何か、ゆっくり考えることができました。
私の稚拙な表現で言うと、ただの美術館ではなく、リラックスしたり、無になったり、頭を整理できる場所です。
とにかく、こんなに言葉で伝えられない美術館はないです。行かないと、魅力はほとんど伝えられません…
実は映画で豊島美術館が使用されていました。予告映像を見るとわかりやすいかもしれません。
チケットはどこで買う?
豊島美術館への入館チケットは、豊島美術館メインの建物「母型」の手前に、洞窟のようなチケット売り場があり、そちらで購入します。
入館料は¥1,540で、15歳以下は無料(2018年7月現在)
3月〜11月は混雑するため、来館者が多い場合は整理券が配布されます。
基本的に予約はできないようですが、10名以上の団体であれば予約も可能とのこと。詳しくはこちらをご覧ください。
子どもも入れるの?
このサイトのコンセプトである「子どもと楽しめる」という観点はパパママにとって重要ですよね?
豊島美術館は、一応子どもでも入館可能です。
ただし、母型の内部ではみなさん静かにしている印象。子どもがはしゃいでしまうと、ちょっと居づらいかもしれません…
また、湧き出す水も触れてはいけないので、目が離せないお子さんは難しいかも。
それからベビーカーは敷地内では使用可ですが、内部には持ち込めないよう。
おむつ交換台付きトイレは受付の近くにありますが、授乳室はありません。
美術館以外のアートやグルメも面白い
豊島は豊島美術館以外にも楽しめるスポットがたくさん!一部ご紹介します。
唐櫃港近くの公園にあるバスケットリング。豊島の形をしているとか。ご丁寧にボールも置いてあるので、全部にシュートを決めてやりました。
自転車で走っている途中で見かけたドア(?)面白いデザインです。
こちらは家浦港近くにある「いちご家」。見た目はすごいですが、いちごパフェが絶品!
自転車で汗をかき、いちごパフェ(¥450)を食べるとサイコーに幸せです♪
他にもたくさんのアートがあります。詳しくは「せとうちの島々 豊島の観光スポット・アート一覧」のサイトに載っていますので、見てみてください。
豊島への行き方(フェリー)
豊島美術館へ行くには、フェリーで行くしかありません。フェリーでの行き方は複数あります。
下で主なルートを説明しますが、運行ダイヤなど詳細はベネッセアートサイト直島さんのページがわかりやすいので、こちらをご覧ください。
岡山県から乗り換えなしの行き方
岡山県側からは、宇野港 ー 家浦港 間が乗り換えなしで行けるルートです。宇野港は岡山県玉野市(岡山市の南側)にありますので、広島側から来る場合は宇野港がオススメ。
岡山県・兵庫県から小豆島経由の行き方
岡山県の日生(ひなせ)港から小豆島経由で豊島へ行く方法があります。私はこのルートで行きました。
また、兵庫県は姫路港からも小豆島経由で豊島へ行けます。
関西方面や関西の空港から来る場合は、このルートもオススメです。
兵庫県・姫路港 → 小豆島・福田港 → 小豆島・土庄(とのしょう)港 → 豊島・唐櫃(からと)港
姫路港からの時刻表:小豆島フェリー株式会社 時刻表・運賃 姫路~小豆島(福田)
香川県から乗り換えなしの行き方
香川県は高松港 ー 豊島・家浦港 間が乗り換えなしで行けます。四国側から行く場合はこのルートがオススメ。
豊島の港から、豊島美術館への行き方
フェリーで豊島の港へ着いたら、豊島美術館へはレンタサイクルかバスで行くのがオススメです。
フェリーなので車でも行けますが、駐車場が限られているので公共交通機関が推奨されています。
レンタサイクル(自転車)で行くのがオススメ
私は豊島でバスも自転車も使いましたが、私のオススメはレンタサイクルで行く方法です。
豊島にはアートが点在しているので、レンタサイクルなら自由に見ることができます。
豊島は坂が多いのですが、電動のレンタサイクルを借りれるのでそんなに辛くないです。緑も海もキレイなので、サイクリングがとっても気持ちいいです!
私が利用したのはからと港レンタサイクルさん。電動自転車でも1日のレンタル料は¥1,500。4時間なら¥1,000です。
私は豊島美術館経由で、唐櫃港から家浦港まで走ってみましたが、ゆっくりでも25分くらいで行けました。
レンタサイクルの情報は豊島観光ナビに詳細が載っていますよ!
レンタサイクルで途中のオシャレなトイレに立ち寄った写真。
バスでの行き方
各港から豊島シャトルバスが出ているので、それに乗っていくことができます。「豊島美術館前」で降り、3分ほど歩くと豊島美術館へ到着します。
ただし豊島シャトルバスは島民の方優先のバスとのことなので、ご注意を。
バス時刻表はこちら
バス停のマップはこちら
徒歩でも行ける
豊島美術館へは徒歩でも行けなくはありません。唐櫃港からなら、徒歩約15分です。
バスと徒歩の組み合わせというのも、豊島を楽しむにはいいかもしれません。
ただし唐櫃港から豊島美術館への道は、結構な上り坂。体力に自信のない方にはバスか自転車をオススメします。
豊島美術館付近の道路から撮影した写真。道路の先が見えないほど、坂道です。
もう1度行きたい、人生で1度は行くべき!
正直アクセスの悪い島ではありますが、それでも私はもう1度行きたい島です!
ここまで五感で大自然や生命の息吹を感じられ、ゆったりとできる美術館はそうないと思います。
1人旅でもいいですし、カップルやご夫婦にもオススメできる場所ですよ!
施設情報 | 豊島美術館(てしまびじゅつかん |
住所 | 〒761-4662 香川県小豆郡土庄町豊島唐櫃607 |
開館時間 | 3月1日 ~ 10月31日 10:00 ~ 17:00(最終入館16:30) 11月1日 ~ 2月末日 10:00 ~ 16:00(最終入館15:30) |
休館日 | 火曜日(3月1日~11月30日) 火曜日から木曜日(12月1日~2月末日) ※ただし祝日の場合は開館、翌日休館 ※ただし月曜日が祝日の場合は、火曜日開館、翌水曜日休館 |
鑑賞料金 | 1,540円 ※15歳以下無料 |
電話番号 | 0879-68-3555 |