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環境保護 子育て

地球温暖化について子どもでもわかりやすく説明してみた

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アンドリュー・スコットとリンダ・グラットンのベストセラー「LIFE SHIFT」という本で”人生100年時代”という話がありました。

私は子どもの未来のことをふと考えるのですが、西暦2100年には現在10歳と5歳の我が息子たちは90歳手前、元気に過ごしているのかなぁと。

ただそこで心配になるのが、年々深刻に騒がれている「地球温暖化問題」「環境破壊問題」。子どもたちの未来のために、私たち大人が何をすべきなのか?

まずは知ることから始めないとなと思い、我が子に説明するつもりで整理してみました。

ということで、このテーマについて3部構成で記事を書こうと思います。

1、このまま何もしないとどうなっていくのか?

2、なんで、ヤバい状態になっていて、どうすればいいのか?

3、私たちが行動するためには、まず何が大切なのか?

こういった流れになっています。少し長いですが、最新の科学や名著5冊分くらいの知識をぎゅっと圧縮しましたので、お付き合いいただければと思います。

大人たちが破壊した地球環境に世界の若者は怒っている

”あなたたちは、私たちを失望させている。しかし、若い世代はあなたたちの裏切りに気づき始めています。未来の世代の目は、あなたたちに向けられている。”

(グレタ・トゥーンベリ 2019国連気候行動サミットスピーチより抜粋)

これは当時16歳の少女が世界に向けて発信した言葉の一部。ニュースで話題にもなったので、あなたもご存知かもしれませんね。

スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥーンベリさんは、気候変動の深刻さについて誰よりも理解を深めようとし、行動をしている1人です。

グレタさんに関しては「本当は○○だ」とか「偽善だ」とかいう指摘もあり、実際のところ我々個人が真実を全て知ることは難しいかもしれません。

そのためここでは、あくまでグレタさんが言ってきたこと、地球環境に関する主張について触れたいと思います。

ニュースではその過激な言動に注目されるような節がありますが、グレタさんは何に怒っているのでしょうか?

それは、大人たちが破壊してきた地球環境に対し、大人たちは見て見ぬふり、又は何とかしようとする素振りをしているから、だと私は感じています。

 

環境破壊が原因で、ここ数十年で地球の気温はグングン上昇し、その影響で巨大台風が発生したり、大規模な山火事で10億匹以上の生命が失われたりしていると言われています。

 

それなのにトランプ元米国大統領は、地球環境を守るために世界各国で約束されたパリ協定から離脱したり、

経済の発展こそが人間にとって一番大切だ!という前提で話をする大人たちがいたり。

 

今すでに高齢の方、お金のある人や会社は、環境破壊による悪影響から”逃げ切れる”かもしれません。

でも環境問題を解決しないと、今20代以下の若者たちにとっては「大人が壊した環境問題の悪影響を直接受けながら生きていく」ことに直結してしまう可能性が高いと言われています。

 

例えば、これまでは誰でも入れる綺麗な湖があったとします。

その湖で大人たちが好き勝手して、汚して、魚もいなくなったとして、大人たちは「自分たちは楽しんだからいいや」と言っている。

でも後から入りたかった子どもたちは、もう汚れて入れなくなった湖しかありません。

例えが幼稚ですが、環境破壊とは、こんなことが世界規模で起こっているようなものではないでしょうか?

 

事実を知っていくと、グレタさんに共感する人々だけでなく、日本の人たちだって怒るのではないでしょうか?

ちなみにグレタさんは、次のようにも語っています。

 

”私の声は聞かなくていい。科学者の声に耳を傾けてほしい”

(グレタ・トゥーンベリ 2019米下院スピーチより抜粋)

 

グレタさんはただ感情的に怒っていうるのではなく、最新の科学に基づいて発言していることがほとんどだと言います。

そのため世界の科学者からも支持されており、グレタさんの発言とは世界中の人が知るべき怒りなのです。

そもそも地球温暖化が進むとどうなるの?

でも地球温暖化が進むとどうなるの?暑いならエアコンつければいいんじゃない?と思う人もいるかもしれません。

結論から言うと、最悪のシナリオでは人が住めない星になってしまうかもしれない、そんな状況と言われています。

これは1750年に世界の工業化が始まってからの計算で、2100年までに4.8℃上昇した場合のシナリオだそうです。

4℃で人が住めなくなるかも?でも、日本でもすでに40℃を超える日があるし、海外では50℃とかの場所もあって、4.8℃ってそんなに問題なの?

そんな疑問を持つ人もいるかもしれません。

 

できるだけ深刻さが伝わるように、もう少し情報をあげてみます。

1960年から2020年まで、世界の平均気温はおよそ1.0℃上昇したと言われています。

数字で見ると、たった1℃です。

 

でもここ数年で、「100年に1度の規模の台風」「50年に1度の大雨」とかよく聞くようになったと思いませんか?

実はこれも温暖化の影響と言われています。

 

なぜ1℃の上昇で大雨が増えるのか?それは、気温上昇で大気中の水蒸気量が増えたからだそうです。

NewsPicks 【完全解説】ビル・ゲイツが巨額投資する「気候変動」のすべて より筆者作成 

 

気象庁気象研究所によりますと、2018年の西日本豪雨のときには「地球温暖化によって雨量が6.5%増えた可能性がある」と発表がありました。

1℃上昇しただけでも、雨量が6.5%増えた?じゃあ4.8℃上昇したら・・・

これだけではありません。気温上昇による悪影響は、数えきれないほど起こるとされています。

・森林火災の増加

・海産物漁獲量の減少

・野生生物の絶滅(1750種以上)

・海面上昇による洪水

・永久凍土が溶けることにより地中にある温室ガスが発生したり、眠っていた未知のウイルスが現れる

この他にも、科学者でも予想しきれない負の連鎖が起きる・・・

だいぶヤバさを感じますよね?

 

ちなみに私が子どもの頃、私のふるさと秋田県では、真夏でも30℃を超えることが稀だったと記憶しています。

それが今では、30℃は当たり前、2023年の夏は日本でも40℃を超える地域もありました。

あくまで1℃上昇というのも「平均気温」のことて、部分的には5℃とか上がってしまう日もある、そう実感しています。

地球温暖化の原因は何?二酸化炭素以外もあるの?

こんなヤバい地球温暖化、すぐにでも止めなきゃいけない!

じゃあどうやって止めればいいのか?

エコバックを買ったり、電気自動車を買ってるから、いいよね?

小さな行動や意識も大事だと思います。でも地球温暖化を抑えていくには、その原因を知らなければいけません。

 

そもそも地球の大気には、CO2(二酸化炭素)があります。

そのCO2は簡単に言うと太陽光で暖まった地球の熱が、宇宙に逃げないように閉じ込めているのです。

しかし産業革命が起こってから、人間が燃やした石炭など化石燃料により、大気中のCO2が激増しました。

これまではちょうどよくCO2が熱を留めて、ほどよく宇宙に熱が逃げていたのに、最近はCO2が増えてしまって逃げたい熱がとどまってしまって地球温暖化になっているそんな構造で説明されるのが一般的です。

出典:東京海上日動「深刻化する地球温暖化。原因・リスク・対策について」

今まで薄手のダウンジャケットを着ていてでちょうどよかったのが、ダウンジャケットがどんどんモコモコになっていって「ちょっとこれ暑すぎだよね」ってなってしまったような感じでしょうか。

ダウンジャケットなら脱げばいいですが、CO2の大気は簡単に脱げません。

ちなみに「温室効果ガス」と呼ばれる温暖化の原因となっているものにはメタン、フロンというガスもあるのですが、CO2が7割以上を締めていると言われています。

次に、CO2をはじめとする温室効果ガスは、どんなところから出されているのか?

実は、色々な産業から排出されているみたいです。

出典:温室効果ガスインベントリオフィス

ちょっとイメージしづらい部門もありますが、一番大きな割合の「エネルギー転換部門」というのは、ざっくりなイメージで「発電所」とかになるようです。

発電所とか、産業部門…つまり工場とかですね。あとは運輸、これはトラックの輸送とか。この3部門で二酸化炭素の排出量8割を占めているんですね!私も調べていて驚きでした!(これは日本の話です)

普段生活していると、車の排気ガスが温暖化にすごく影響を与えてる!ように感じませんか?

もちろん温暖化は車の影響も大きいのですが、それ以上にエネルギー関連、農業、畜産、工業などの影響もすごいということです。

このグラフを見る限り「なんだ、個人が頑張ってもしょうがないじゃん」と思うかもしれません。

でも身近な例として、牛さんのゲップなども実はものすごいCO2やメタンが含まれてるので、牛肉を消費することは温暖化を促進しているといっても過言ではないようです。

あなたも私も、きっと車にも乗るし、牛肉も食べるでしょう(菜食主義の方は別ですが)。

つまり、少なからずあなたも私も温暖化に加担してしまっているのです。

「じゃあ、牛肉食べるのやめて、明日から歩くことにするわ!」

とくにアメリカではこういう若者が増えているそうですが、なかなか簡単なことじゃないですよね?

我が家でも小さなことから始めてはいます。できるだけ物は直して使う、肉の代わりにダイズミートを食べてみる、車のアイドリングはできるだけしない・・・

でも全然足りないんです。それでも、まずはこういう一歩が大事なはず。

その上で、地球温暖化のヤバさに気づいた頭のいい人たちは「もっと効果的に、根本的に解決する方法はないか?」と考えているようです。

まずは地球温暖化の正しい知識を身につけていきたい

まずここまでで地球温暖化のヤバさを知らなかった人にもヤバさが少し伝わったのではないでしょうか?

そして困ったことに、こういった地球温暖化の原因が「本当は違う」「環境破壊のせいじゃない」という頭のいい人たちも大勢いるからややこしい。

本当はどっちなんだい!?と言いたくなります。

しかし、我々はそれも学び、子どもたちの未来のために行動する必要があるのではないでしょうか?とくに30歳以上の働き盛りの人たちにとっては、義務だと思っています。

だって例えば「車のアイドリングをできるだけやめる」なんてどう考えても良いことじゃないですか。

それが実は地球温暖化にとってほとんど関係ないとしても、燃料は減らなくなるし家計にも優しい。

電気自動車に変える、ソーラーパネルを付ける…とかは、製造工程で環境破壊してるなんて話もあるのでなんとも言えないですが、まずはできるところから少しずつ…というのが個人にとっては良いと思います。

次の記事では、なんでヤバい状態になっていて、どうすればいいのか?という視点で記事を書いてみましたので、ぜひご覧ください。

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はち

2児のパパ。あなたの側にある製品の開発者。ライター、投資家も。2018年、子育てのため長野県へ移住し核家族で奮闘中!

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