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発達障害 子育て

我が子がADHD?自閉症?気付いたきっかけと気づく大切さ

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発達障害と診断される子どもは年々増え続けている。ADHD、グレーゾーンという言葉もかなり浸透してきたように思います。

我が子は2023年現在、10歳と5歳で、2人とも男の子。長男は、5歳のときに発達障害(ADHD)と診断されました。

その後追加でASDも徴候ありと診断を受け、更には次男もADHDと診断されたのですが、どういう流れで発達障害に気付いていったのか、整理してみました。

きっかけは保育園の先生の言葉

それは長男が5歳の頃。保育園に通っていた息子は、勝手な行動、暴言、喧嘩などなど、明らかに周りに着いていけない状態。

結構しっかりとした”しつけ”をする保育園で、整列したり挨拶したりがしっかりできる子が多く、余計に差を感じたものです。

元々落ち着きが無く、トラブルも多かったのですが「子どもは皆こんなもんかなぁ?」「昔もこのくらいの子は居たよな…」等と自分に言い聞かせていましたが、担任の先生から園での激しい様子を聞くたびに「はぁ〜」と落ち込んでいました…

そんなある日、担任の先生から次のような提案がありました。

もしかしたら、発達障害のような可能性もある。もしそうだとしたら早めに知った方が対応しやすい。

”園では、私や加配の先生が対応できます。でも、小学校に行ったら、1人だけを見ることはできないし、彼(息子)自身が頑張らなければいけない。少しでも学校の中で落ち着いて生活ができるよう、学校の先生に知ってもらうためにも、1度支援施設に相談に行ってみませんか?”

保育園の先生としては”診断”することはしないものの、やはりプロの目から見てそのような傾向が見られたようです。

もし発達障害だったら、生きづらいことがあるはず。病気ではない。でも、生きづらさを受け入れた上で、対応方法が少しでもわかった方が、親や先生としてもそれなりの行動ができる。

当時担任だった先生は我が子をほんっとに良く見てくれて、かわいがってくれていました。

その先生が、この子を想って提案してくれたんだ。

そう感じ、私たちは市の支援施設に園を通じて相談することにしました。

支援施設でテスト、納得の結果

我が家は長野県松本市に住んでおり、市の支援施設にて息子は面接やテストなどを行いました。

このテストでわかるのは、集団生活など行動面での精神年齢のようなもの(社会生活能力検査)と、言語レベルがどのくらいか(絵画語彙発達検査)、というもの。

参考レベルだと思うのですが、それぞれの能力レベルがどの程度の年齢なのかもわかります。

我が子の結果は、こんな感じでした。

★テスト結果

社会生活年齢 3歳10ヶ月

語彙年齢 9歳10ヶ月

自己統制 2歳6ヶ月

集団参加 3歳3ヶ月

テスト時の実年齢 5歳10ヶ月

※他にも複数項目あり

あ、社会生活年齢、3歳10ヶ月。自己統制2歳…

すげー納得。

語彙年齢9歳!?た、確かに言葉だけは難しいの覚えてる…

先生にもやたら敬語で話すし…

自己統制ができないから、すぐに癇癪を起こす。

集団参加能力がまだ低いから、勝手な行動に出る。

でも、なんか言葉は大人びた単語を使うから、一見頭のいい子に思われる。

初めて我が子に会う知り合いなんかは、

「すごーい、頭いいね〜」

「まだ子どもだから、落ちつかないのは普通だよ〜」

なんて言う人がほとんどで、いつもモヤモヤしてました。

でもテスト結果を聞いて、良くも悪くも腑に落ちたのです。

ただしこの段階ではテストを受けただけで、発達障害と診断された訳ではありません。このような状態はグレーゾーンなどと呼ばれるのかもしれません。

診断はあくまで医師の受診が必要。傾向としては発達障害だったので、私たちはそれに応じた対応を取ることにしました。

小学校に入学し、その後発達障害診断へ

保育園時に発達障害の傾向がわかったところで、私たちも、担任の先生も、それなりの対応をとるようになりました。

 

癇癪を起こしたら、気が済むまで環境を変えて怒らせてあげるとか…

(もちろん危険が無いのは確認した上で)

 

何か説明するときは、細かく、具体的に説明してあげるとか。

(これは誰でも一緒か?)

 

我が家は千葉県から長野県に引っ越して間も無いということもあったので、それが発達障害の傾向を助長していたのかもしれない。

そんなこともあり、とくに診断も受けず小学校には普通に入学させました。

 

しかーし、

小学校の普通学級に入った息子くん、そこでも明らかに浮いてました。

椅子に座ってられない、授業中にしばしばトイレに行く、物を噛んで破壊する、友達に手を出す…

学校から何度電話がかかってきたことか…電話を受ける妻は毎回憂鬱で気が狂いそうでした。

発達障害と診断がついておらず、言葉だけは達者な息子。

診断が無く理解が得られにくいため学校の先生に怒鳴られることもあり、脱走騒ぎになったことも。

 

支援施設でのテスト結果は、学校には共有していました。でも医師の診断を受けたわけではないし、先生だって大勢いる子どもたち1人1人をずっと見ていられる訳もありません。

ついには学校の担任から「どこか相談できるところはないか?」と言われ、再度支援施設に相談することになったのです。

(補足で言っておきますが、学校の担任の先生も、息子をすごく気にかけて、配慮してくれてました)

 

そして病院を受診することになるのですが、これまた予約がいっぱいで受診まで半年待ち…

おいおい、発達障害ってそんなに多いの!?と思ったものです。

 

受診の結果は、

注意欠如多動症(ADHD)

自閉スペクトラム症(ASD)の傾向

でした。

 

正直なところ「ADHDだろうな」と思っていましたが、ASDの傾向もある、と言われ、

「ああ、なるほどね!」と思ったのです。

 

私たちも受け入れる準備というか、ある程度の知識は頭に入れていました。

息子は、誰彼かまわず人に着いていったり、話していても視線をあわせられなかったり…

この辺りの特徴はASDだったのかなと、これまた腑に落ちるのでした。

納得、葛藤、不安…何が最善か悩む日々

息子の描いた絵。表現力がすごいと思う(親バカ?)。文字を書いちゃうのも特徴。

 

息子がADHD+ASD(傾向)と診断されて、納得感はありました。

でも、

なぜ(よりによって)我が子が学校であんなに浮くのか?

育て方が悪かったのか?

発達障害だから、仕方ないのか?

などなど…日々いろんなことがぐるぐると回って、悩んでしまいます。

 

我が家は核家族で、近くに親族もいません。その代わり、私はワーカホリックにならないようにし、

できるだけ家族との時間を作るように心がけたりしていました。

でも、何かがいけなかったのか??

本当は、この子はこういう特徴があるんだ、と受け入れられるのが一番なのはわかっています。

 

それでも「なぜうちの子が?」「一生続くの?」「この行動を受け入れるの?」

という気持ちもあり、簡単に受け入れられるものではありません。

早めに気づけたということは、早くから対応ができるということ

様々な葛藤や悩みの中、夫婦で、親子で、1つずつ受け入れるようにしていかなきゃいけないよな、と。

もちろん、悪い面ばかりじゃなくて、良い面だってあるよな。と

 

ただ言えるのは、保育園のときに担任の先生が気付いてくれて、行動に移してくれたこと。

そして、息子が周りより浮いてしまう行動の理由が少しわかったこと。 この事実は、息子にとっても、私たちにとっても”良いこと”だと思っています。

ADHD、ASDという息子の「特徴」がわかったということは、息子の得意・不得意が他の子よりもはっきりと周囲に伝えやすいということでもある。

保育園の先生はじめ、支援施設の方、学校の先生、担当医の先生、みんなが一緒に悩んだり、支えてくれます。

改めて考えると、とてもありがたいことだなー、と。

発達障害と診断されてからこの記事を書いている今、約5年が経過しましたが、未だに受け入れ難いこともあります。成長するにつれ、余計にその”でこぼこ”とした特性がはっきりしてきた部分もあります。

驚くような成長を感じる面と、「これがわからないか…」と感じる面と、様々。

親としては、息子の”特性”を1歩ずつ理解しながら支えて、同時に人間として成長させられるんだな、と思えてきました。

そういう意味で、息子も成長していますが、親も本当に色々と考え悩み、成長させられる。

本当に大変ですが、これからも一歩ずつ、頑張りすぎずにいこうかなと思います。

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はち

2児のパパ。あなたの側にある製品の開発者。ライター、投資家も。2018年、子育てのため長野県へ移住し核家族で奮闘中!

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