我が家には2人の男の子がおり、2人ともおさるのジョージが好きで良く視ています。
おさるのジョージは登場人物、世界観、音楽など日本のアニメとは一風変わった感じですが、大人が観ていても「なるほどね〜」と感心したり、面白いアニメですよね。
ちなみに我が子は2人とも発達障害で、一説によるとこの「おさるのジョージ」は発達障害と関係がある?とのことで、少し調べてみました。
「おさるのジョージ」と「ひとまねこざる」と「キュリアスジョージ」
↑これは我が家の本棚
おさるのジョージの絵本には、作者についての紹介があります。
「ひとまねこざる」の原作者はハンス・アウグスト・レイとマーグレット・レイ。2人ともドイツのハンブルクで生まれ、ブラジルで結婚、4年間のパリ滞在を経て、1940年にアメリカへ移住したそうです。
ハンスさんは幼いころから大の動物好きで、作った絵本の主人公は皆動物。その中の代表作が「Curious George(キュリアスジョージ)」で邦題が「ひとまねこざる」なんだそう。
ちなみに絵本には、こう書かれています。
新しい「おさるのジョージ」の絵本シリーズは、レイ夫妻のキャラクターをもとに、制作されました
引用:「おさるのジョージ しょうぼうしゃにのる」より
つまりキュリアスジョージ=ひとまねこざるで、「おさるのジョージ」はこれを原案に、現代風にアレンジした作品、という感じだと思います。
作品が出された年代によって時代背景が違うため、描写などに違いはありますが、いずれも子どもから大人に大人気の作品。
2023年現在でも、NHKEテレで金曜午後7:00〜、土曜午前8:35から放送されています。(地域によって差があるようなので、ご確認ください。
ひとまねこざるも、おさるのジョージも、主人公はおさるさんの「ジョージ」。すごくざっくりですが…ジョージが毎回、興味のあることや身の回りに起こったできごとを、楽しくクリアーしていったり、トラブルに巻き込まれたり(起こしたり)しても愉快に解決していく、という内容です。
ジョージはおさるさんですが、これがけっこう器用だし色々ひらめくんですよね。人間が驚くようなひらめきで、問題を解決したりすることもあります。
そういう意味で、頭を柔らかくすると色んな世界が見えてくるんだな、という大切なことを教えてくれるアニメだと思います。
おさるのジョージは「ADHD」「ASD」と関係あり?
さて「おさるのジョージ」をネットで調べて、気になることがありました。
なぜか「発達障害」「ADHD」「ASD」とセットで検索されている…?
我が子は正にADHD(注意欠陥・多動症)とASD(自閉スペクトラム症)と診断されており、なぜジョージがセットで検索されているのか気になりました。
検索結果をざっくりまとめると、ジョージの行動は衝動的だったり人の理解が難しく、ADHD、ASD的な要素があることから、どうやらこのように検索されているようです。
また、ジョージと一緒に暮らしている「黄色い帽子のおじさん」の対応がとても素晴らしく…親の鏡というか、発達障害児にとってもお手本のようなこともあり、余計にこのように言われるのではないかと思います。
もしかすると本当に、ADHDやASDなどの発達障害の家庭に対するメタファー…模したものなのかもしれませんが、私が調べた限りその真意はわかりません。
いずれにしても、2人の息子が発達障害である私からしても「おさるのジョージ」の世界観は共感すること、勉強になることがたくさんあるので、そのくらいの感覚で観るのが良いのかもしれませんね。
怒らない黄色い帽子のおじさん
↑絵本「おさるのジョージ しょうぼうしゃにのる」の1コマ
そのジョージと一緒に住んでいるのが「黄色い帽子のおじさん」。
ご存知ない方でもすぐわかると思いますが、上の絵でおさると手を繋いでいる、全身黄色のおじさんです。
黄色い帽子のおじさんの素性は諸説あるのですが、NHKの公式サイトではこう説明されています。
ジョージと一緒に暮らしているが、いちばんの友だちであり、最良の先生でもありジョージをいつでも信頼している親のような存在でもある。
引用:NHK公式サイト おさるのジョージ
この黄色い帽子のおじさんが、とにかく神対応。パパのお手本のような人なんです。
ジョージはおさるさんですから、子どものように色々といたずらしたり、失敗します。
あるとき、ジョージがお家でペンキを使って何かをしようとしました。
黄色いおじさんが帰ってくると、廊下や壁がペンキだらけ・・・
日本の大人はこんな場面に出くわすと怒る人も多いのではないでしょうか。しかし黄色い帽子のおじさんは、「あはは!」と多少の苦笑い。
その後ジョージがペンキを掃除していると、
「おお、掃除か!えらいな!」と褒める。怒らないのです。
黄色い帽子のおじさんとジョージの間にはしっかりとした信頼関係があります。そのため、あえておじさんが怒らなくても、ジョージは自発的に掃除をしました。
これ、子育てですごく大事なんですよね。
また黄色い帽子のおじさんは、本当に危なかったり、よくない行動は優しくかつ、毅然と注意します。
子どもでも大人でもそうですが、怒られているときって「怒られている」という意識しかなくなるので、頭に入らないんですよね。
私はつい、子どもが何かやらかすと「何やってるの!」と怒ってしまうことも多かったです・・・
大人は(子どもでも)、自分の想像を超える出来事が起こると、それがストレスとなりカッとなってしまうようです。
ジョージが掃除をしないようだったら注意をしなければなりませんが、自発的に行動したことを褒めた、というところがポイントですね。
子どもの気持ちを第一に考えるような、黄色い帽子のおじさん
またとあるエピソードでは。
ジョージと黄色い帽子のおじさんが眠りについた夜中。家の中にコウモリが迷い込んできました。
驚いたジョージと黄色い帽子のおじさんでしたが、窓を開けてコウモリを逃してやりました。
その後、ジョージが眠れないことに気づいた黄色い帽子のおじさんは、「ジョージ、ミルクでも飲むか?」といってジョージにミルクをあげました。
それから、コウモリの生態について、ジョージに説明してあげたのです。
このとき家の改装をしていて、黄色い帽子のおじさんもジョージも、連日眠れない日々が続いていました。
にもかかわらず、ジョージのことを第1に考えた行動をとっているのです。
私だったら、コウモリを逃したらすぐ寝ます 笑 ダメですねぇ・・・
もちろんアニメの話ですが、テレビでおさるのジョージを観ていて「あ~見直さなきゃな」と思うことが多々あります。
これはぜひ大人にも観てもらいたい作品ですね~
暴力的描写がないのも子どもにおすすめできる理由
黄色い帽子のおじさんだけでなく、おさるのジョージには素敵な人々が出てきます。
どんよりした空気の人はほとんどいません。みんな前向き。
それに、おさるのジョージには暴力的な描写がありません。こういうアニメって、意外と少なくないですか?
ワンピースとかドラゴンボールが悪いわけではないですし、私は好きです。
でも、とっても平和で前向きで、好奇心旺盛な「おさるのジョージ」は子どもそのもの。
子どもにとって悪い影響なんてないと思えます。
うちの子どもはジョージが好きなアニメトップ3に入るらしく、食い入るように見てます!
もし子どもに見せる番組で迷っているパパママがいたら、全力でオススメします!
自分の子が発達障害児もそうじゃなくても、大切なことを教えてくれるジョージ
ジョージはおさるなので、もちろん人間の子どもとは違います。
しかし黄色い帽子のおじさんの行動は、子育てでとても大切なことを気づかせてくれます。
アニメも良いですし、絵本もかわいらしくオススメです。
まだ観たことない方、アニメか絵本どちらかしか観てない、という方は、ぜひ両方見てみてください!