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自治会・町内会がない町に住んで思ったこと

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マイホームを購入すると必ずといっていいほどついてくる、自治会・町内会問題。私は以前千葉県に住んでいたとき、自治会のないエリアに住みました。結論から言うととても住みやすかったのですが、デメリットもあります。また子育て家庭としては自治会のメリットも感じます。私は自治会・町内会のある場所にも無い場所にも住んだことがあるので、それぞれのメリット、デメリットについて触れていきたいと思います。

まず自治会・町内会とは何のためにあるのか?

自治会や町内会は、何となくイメージはありますよね?ある自治体の言葉を借りると「住民相互の自治組織」というものです。

つまり「住んでいる人たちで助け合っていきましょうね!」という組織ですね。

一般的には一戸建てでも賃貸でも自治会に入り、各住民が自治会費を払うことで、組織が成り立ちます。

賃貸住まいの人は自治会に入らなかったり、家賃に自治会費が入ってたりしますね。

地域のゴミ掃除、祭りの準備、消防団など、その活動は様々。そんな活動を煩わしく思う人も多いことでしょう。

私が今住んでいる長野県松本市は町内会加入率が年々下がってきて、町を挙げて加入促進運動までしています。

田舎にいくほど常識を外れた自治会費を請求されたり、村八分にされたり、良くない噂もあったり…

現代日本によくある自治会のシステムでは、みんな煩わしく思うのも無理はないですね。

ちなみに色んな呼び名があり「自治会」「町内会」「町会」「区会」など、地域によっても様々。

でも規模の大小はあれど大体は同じような意味のようです。

全部書くのも大変なので、この記事ではここから「自治会」として書かせていただきます。

自治会がない地域はどんな場所?

私も自治会の活動については、どちらかというと「面倒くさい」と思っているタイプ。

以前千葉県に住んでいたときは自治会のない地域に住みました。

長野県のように自治会加入を推進している場所からすると「え?自治会ない地域があるの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

ええ、実際に自治会の無い地域はあります。私はそこに住んでいました。

 

私が住んでいたのは千葉県佐倉市という田舎町。

子どもも生まれて賃貸が手狭になってきたので、当時一戸建てを買ったのです。

その家の場所は「新規大型分譲地」

大型分譲地とは、住宅メーカーや市、またはそこから発生した団体等が町の区画を整理しながら土地や家を売るエリアです。

家を検討した方はご存知だと思いますが、新しい町のエリアを作るので、綺麗に整備された土地や公園などが魅力な土地ですね。

家や土地を購入する前でも、住宅メーカーの担当者や市役所の人に話しを聞くと自治会情報を教えてくれたりします。

私たち家族はそこに家を買い、自治会もない気楽な生活を送っていました。

 

自治会の無い地域は主にこういった大型分譲地に多いですが、東京都武蔵野市のように市として自治会が無い場所もあるようです。

これは自論ですが、自治会がない地域=財政に余裕がある地域 or 自治を個人に任せている地域 ではないかな、と考えています。

自治会がないとすごく楽!

さて実際に自治会がない地域に住んでみた感想ですが、

 

すごーく楽です。

 

自治会の集まりはない。ゴミ拾いやゴミ当番も無い。ドブ掃除や消防とか面倒なのもない。

 

かと言って、ご近所さんと交流がない訳でもありません。

お隣さんとは仲良く交流しましたし、お向かいさんともお土産交換したり。地域のスポーツに誘ってもらったり。

大型分譲地の別のメリットとして同じような世代の人が多いこともあり、子どもたちも同じ世代だったりしてなかなか平和な生活でした。

実はこれ以前に自治会がある地域で「欠席裁判」を受けたことがありちょっとトラウマだった私。集まりに欠席したことで、勝手に役員にされたことがあるのです…

そんなことがないので、自治会がない場所はすごく気楽でした。

ただしデメリットもある

自治会がないことは気持ちの面ではすごく楽。

しかしデメリットもありました。

 

例えば、街灯がない、雑草がすごいエリアがある、など。

 

当時佐倉市の市役所でお話を聞いたところ「街灯は本来町内会費でまかなうため、自治会がない地域に街灯を付ける予定はありません」とのこと。

私の家は国道に近かったこともあり、夜でもお店の明かりでそんなに暗くなかったです。ただ少し奥地にいくと暗いので、その辺りの御宅は玄関灯を付けっぱなしにする家が多くみられました。

防犯面も個人でなんとかしてね、という感じです。

また私の家周辺の歩道や公園は夏になると草ぼうぼう。たまーに市の人が刈ってくれたようですが、虫だらけで近寄りたく無い時も多かったです。

他にはゴミ収集所。見張りや掃除当番がないので、各家庭のモラルに任せられています。たまにモラルのない人が捨ててはいけない物を捨てたり、カラスが生ゴミを漁りっぱなしだったり…

分譲地担当の住宅メーカーさんいわく「今はゴミ収集所がある場所の家主が掃除してくれてるみたいです。そのうちゴミ当番はできるかもしれません」とのことでした。

そしてドブ(側溝)掃除。町内外がないのでもちろんドブ掃除もありません。分譲して間もないときは問題ないですが、何年も経ってドブに砂やゴミが溜まってしまうと…

溢れちゃったら大変。

自治会がない地域は個人のモラルや管理で成り立つものだということです。

 

追記

その後、自治会が無い地域の方、自治会の役員の方からたくさん情報をいただきました!ありがとうございます。

自治会のない地域では、自主的に集まっ他方々、団体が、イベントや清掃活動を行うことが多いようです。

私はこれが理想系だなと感じています!

自治会は「相互理解」のもとに存在するのがベストじゃないか?

ということでこれも私の自論ですが、

 

自治会はあってもいい、ただし相互理解の心が必要、だと思います。

 

先ほど触れたゴミ収集所問題や雑草、ドブ問題は、誰かがやらなきゃ衛生的に良くない。

それは財政豊富な所なら自治体が管理すればいいけど、そうじゃない地域は住民が管理するしかない。

でもそれぞれ事情がある。参加できない人もいる。土日仕事の人もいれば、月曜休みの人もいる。

夫婦フルタイムで働いて、出れない人もいる。核家族で、自分たちの生活で精一杯の人もたくさんいる。

 

みんなが大変で、不必要だと思っている活動は無くす検討をすればいい。

できるだけ集まる時間や回数は減らして、効率を考えて、できる人がやればいいのではないか。

出不足金(欠席する代わりに払うお金)も個人的には有りだと思う(実際、今住んでいる長野県松本市でも、このようなあり方を検討しましょう。と言われています)

強制加入、村八分なんてもってのほか。みんな、色んな事情の人がいるっていうのを理解するのが大事。

災害大国日本はやっぱり助け合いは大事だし、自治会というコミュニティに生き甲斐を感じている人もいる。

おかしな仕組みの自治会が嫌なだけで、助け合うシステムは残すべきだと思います。

そもそも人間というものは共同体の中で暮らしてきたわけなので、本能的にもある程度は共同体に依存した方がいいという側面もあるはず。

アドラー曰く「人の幸せは、貢献感である」なんてのもありますし。

SNSがすぐに炎上しちゃうこのご時世、相互理解なんて綺麗事かもしれないけど…

古いシステムの自治会は改革して、効率よくいこう!

私は現在、長野県松本市に住んでいてこれから一戸建てを購入予定なので、自治会(松本市は町会と呼ぶ)に加入するつもりです。 家を建てて、自治会加入しました。今のところ平和(笑)

追記

→2022年、松本市で私が加入している町会の実態が明らかになってきました。

活動がかなり活発な地域なのですが「ゴミさえ捨てられればいい」「役員をやりたくない」という方が大半だということが、アンケートによりわかったのです。

それも、町会加入は実質半強制状態。自治会を抜けるとゴミステーションも使えない。

(松本市の方針と、町会の方針もズレている…松本市としては、町会未加入の人もゴミステーションは使えるべき、としている)

「みんながやりたくないのに、半強制というのは、変えていかなければいけないのではないか?」

そう考え、意見交換会を開催しました。町会と話し合い、皆が暮らしやすい地域にするように活動中です!

今まで築き上げてきた文化や人の意見は大事にしつつ、時代に合わない部分は変えていく。

そんな流れにしたいと思います。

色んな考えの方が住むのが自治会、町会であり、私たちの住む世界なので、お互いを理解しながら暮らしていけるといいですね!

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はち

2児のパパ。あなたの側にある製品の開発者。ライター、投資家も。2018年、子育てのため長野県へ移住し核家族で奮闘中!

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