アメリカ西海岸、グランドサークルには外せない観光地がたくさんあります。国立公園、世界遺産だけじゃなく、もうそこらじゅうが絶景。
でもやっぱり、モニュメントバレーは伊達じゃなかった!事前予約せずにその辺にいた現地ツアーに参加したところ、すごく貴重な体験もできてしまったのです。
モニュメントバレーの前はページという町を観光していました。そのときの記事はこちら。
ナバホ族の聖地「モニュメントバレー」
モニュメントバレーは、アメリカ ユタ州とアリゾナ州にまたがる地域です。
長い期間に侵食した岩山「ビュート」が記念碑(モニュメント)のように見えるので、モニュメントバレーと呼ばれるそうです。
2億7千万年前の地層がむき出しになっているそうで、とてつもないロマンを感じてしまいます。
そしてこの地は、先住民族のナバホ族の聖地。今でもナバホ族が管理しており、一般に公開されるというスタイル。
ナバホ族といっても、ジャングルとかにいる民族とは違い、普通の人たちでした。
「お邪魔します」という気持ちで、観光してまいりました。
私たちはページの町から車で向かい、所用時間は約2時間。
グランドサークルのエリアは似たような風景が続きますが、モニュメントバレーに近づくとすぐにわかりました!
「なんか、それっぽいのでてきた!」
ちなみに迫力のある、映画やCMでよく使われる風景はラスベガス側からモニュメントバレーを見ると見れます。
私たちはモニュメントバレーを離れるとき、この景色を見ました。車が来ないところを見計らって道路の真ん中から失礼しました!
宿泊したのは「ザ ビューホテル(THE VIEW HOTEL)」
モニュメントバレーには、宿泊施設が数軒しかありません。私たちが宿泊したのは「ザ ビューホテル(THE VIEW HOTEL)」。
日本でこのネーミングだと、地方のビジネスホテルっぽく聞こえるのは私だけでしょうか?
しかし!モニュメントバレーのザ ビューホテルは違います!”THE”が本当に唯一無二を表現しているのです!
何が言いたいかというと、本当にホテルからの眺めがいいです。絶景です!圧倒的です!
ホテルから、かの有名な風景が見られるのです。
ホテルの外観も付近の風景とマッチしていて、景観を損ねません。すごいです。
ナバホ族の現地ツアーが最高だった
とくに、下調べしていかなかったんです。ツアーもとくに申し込んでないし。
するとホテル前に、ツアーの旗が立っているではありませんか。
さっそく申し込んだら、すぐに出発することになりました。
しかも貸切!ごついシボレーでツアースタート。ツアー料金を忘れてしまいましたが…たしか、1人$50くらいでした。空いてたので安くしてくれた感じです。
後からネットで調べてみたのですが…ナバホ族のツアーはたくさんあり、結局自分たちがどのツアーを利用したのかわかりませんでした。無念。参考になるのは、写真の旗と車です(ごめんなさい)。
参考までに類似のツアーサイトを載せておきます→Monument volley tours
ナバホ族のツアーでは、ナバホ族しか入れない場所を案内してくれました。
興奮して写真を撮り忘れましたが、警備員のいるゲートを通って悪路を進みます(色々忘れすぎですみません…)
車を降り、全く整備されていない道を進みました。冒険です!
案内してくれたナバホ族の若い男性。すごく、この地にマッチしていました。
勢いを付けないと登れない崖をよじのぼり、ナバホ族だけの地へ。
そこは、風の音以外何もありませんでした。周囲を見渡すと、風化した岩石、居住に使っていたという洞穴、だだっ広い砂漠地帯が広がります。
まるでナメック星に来たかのよう…
ああ、ナメック星はもう少し木があるかもしれませんが、まさに異世界です。
原住民の貴重な住環境に触れられる
ナバホ族の彼は、居住用の洞穴や、様子見用の穴など色々案内してくれました。
日本発のツアーではここまで見れないのでは?洞穴内まで案内してくれ、中から外を見ると当時の人の気持ちが少しわかるような気持ちがしました。
ナバホ族が使っていたような食器、壁画も残されています。
実はナバホ族は第2次世界大戦時、対日本用の暗号通信部隊として活躍したと言われています。
歴史はどうであれ、日本と少なからず繋がりがあったことに驚きました。
その他白人による迫害の歴史もあり、複雑な思いもあります。
歴史を知るという意味でも、この地の風を感じて風景を観られたことはとても感慨深いものでした。
ツアーから戻るともう夕方。これぞ「燃えるような空」とばかりの夕焼け。
ザ ビューホテルからはビュートが赤く染まるところも観られるので、少々宿泊料が高いのですが泊まる価値ありです。
ザ ビューホテル(THE VIEW HOTEL)の食事は素材を活かしたお味
モニュメントバレーにはお店もありません。夕食も朝食も、ザ ビューホテルでいただきました。
ザ ビューホテルの料理は、基本的に素材を活かした質素な味。もともとナバホの人は羊を飼っていたそうで、羊肉もありました。
人によっては物足りない味、と感じるかもしれませんが、現地を味わうという意味では面白かったです。
ちなみに朝食はビュッフェでしたが、キッコーマンのお醤油(写真右端)が置かれていて感動しました(笑)
ホテルから星空や朝日を観れる
ザ ビューホテルはホテルから星空や朝日が観れます。夜になると辺りは真っ暗で、星空も綺麗。でも撮影の腕前の問題で、上手に撮れませんでした(写真の腕をあげなければ)。
でも朝日は撮れました。ビュートが影のようになり、その後は周囲が赤く染まっていきます。
ものすごく幻想的。ホテルから一日中景色を眺めているだけでも満足できるくらいです。
ナバホ族の歴史に触れながら観光すると、ものすごいロマンに浸れる場所!
モニュメントバレーはまず美しく、圧巻の景色です。さらに、ナバホ族や地球の歴史が詰まっている場所だと感じました。
子どもにはちょっとわかりづらい魅力で、ナバホツアーも岩を登ったりするので少々危険なので、子連れはホテル周辺を観光するのがおすすめです。
いずれにせよ、アメリカ観光では絶対に外せない場所です。人によっては、世界観まで変わってしまうのではないでしょうか。
モニュメントバレーの後は「アーチーズ国立公園」へ向かいます。途中の道でいろんな発見がありました。つづきの記事は「ユタ州の道路沿いには面白いものがいっぱい!モニュメントバレーからモアブへの道」をご覧ください。